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  • 2013.04.25 Thursday
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チャペルにて

 昨日はチャペルでロケをした。

 何だか空気がそこだけ澄んでいて、ダウンライトが優しくて。

 引き込まれた。

 気持ちだけが17年前の3月2日にタイムスリップして、一瞬僕はあの時の自分を見たんだ。

 
 結婚式はその間中ずっと不安だった。

 何だか自分のことのように思えなかった。

 家人と結婚することに勿論異論はなかったけど、披露宴の最後に来賓のみなさんの前で「彼女を必ず幸せにします」と挨拶した時は自分自身、疑心暗鬼だったことを覚えている。

 僕は当時勤めていた会社に自分の将来を重ねることは全くできなかった。

 自分がどこに行きたいかも漠然としか分からず、気持ちだけが噴火前のマグマのようだった。

 まだ一人前の男にはなっていなかった。

 僕自身の夜明け前だった。


 いろんな不義理をしてきたし、嘘もたくさんついてきたけど。

 僕は今でも信じている。

 あの時に言った「彼女を必ず幸せにします」という言葉。

 僕にとっての唯一の真実であり、僕を突き動かすジェットエンジンだ。


 
 ラジコン戦車が欲しい。


 桑村よしくに

 

 


 


ユラユラ2013春。

 先週の中ごろ未明に発熱した。

 発熱は新聞配達やヤクルトレディのように、定期的にやってくる。

 平熱が35,4度の僕にとって決してありがたい訪問者ではないのだが、彼は唯一僕を休ませてくれる貴重な友人でもある。

 

 全く働かず稼ぎがなかった父親を持つ僕は、一種の病か強迫観念からか、倒れるまで行動してしまう。

 「行動」には遊びも仕事も含まれるのだが、僕にとって遊びと仕事は同一ライン上に存在し、仕事と遊びはいつも肩を組んで歩いている。

 「仕事が遊び」なんて書いてしまうと、理解できない人間もいると思う。

 しかし、仕事にこそ素晴らしい遊びの要素が隠されていて、仕事のヒントはいつも遊びの中に含まれていたりするのだ。

 僕にとって遊びとはサウナであり、コーヒーであり、ビールであり、映画であり、公園であり、ジョギングであり、家族との時間であったり。たまにはキュートなガールフレンドとのデートであったりしたいものだ。

 こんな時、いつも妄想が舞い降りてきて「こんなことできたらいいんじゃない?」と僕に問いかける。

 僕はそれを相応しいカタチにシェイプして表現をする。

 そうなるとこれはもう仕事である。


 
 何はともあれ、今回も発熱はようやく去って行った。

 病に伏している間、読書と映画鑑賞に勤しんだ。

 その間、様々な妄想が僕に舞い降りてきた。

 そうか、発熱も遊びだったりするのかもしれない。

 発熱よ、ありがとう。

 また会う日まで。


 桑村よしくに



 
 


いつかの踏切

 真夏の熱い日だった。

 遮断機の向こう側に黄色い電車が走っていた。

 踏切の鐘の音は聞こえない。

 人々の表情も見えない。
 
 グレーな景色に電車だけがただ黄色かった。

 僕は母が漕ぐ自転車の後部座席からぼんやりと行き交う電車を眺めていた。

 
 
 7歳の時だった。

 僕は小児腎臓病にかかった。

 毎日全身に疲労を感じていたので、小さいながらも、これはあんまり良くないんだなと思っていた。

 食事制限と通院が続き、最後は母の腎臓を移植するところまできていた。

 「あんたの腎臓がダメだったら、お母さんと取り換えればいいんだから。何にも心配しなくていいよ」

 病院の帰り道の踏切で自転車をとめた時、母が言った。
 
 咄嗟に何と返事をしていいか分からなかった。

 さっきまで聞こえなかった鐘の音が大きく聞こえた。

 赤いライトの点滅が忙しかった。

 とても悲しかった。


 
 そんな母の肺がんは静かに確実に進行している。

 昨日も実家に寄った。

 気丈な母は元気にふるまってくれて、それが余計に切なくて。

 
 
 あの頃と同じように何も言えなくて、戸惑う自分がそこにいた。

 あの踏切に行ってみよう。



 桑村よしくに

 


 


 


ゲイラカイト

 「おい離していいぞ!」

 次男が手を離すと、バタバタと音を立てながら凧が勢いよく空に昇った。

 「おっー!ゲイラカイトはやっぱりスゲーな、パパ!」

 「そうだよ!こいつは他のとちょっと違うんだよ!パパは他ので凧揚げしたことないけどな。」

 
 先週スキーショップに行った時に、レジの横に置かれていたゲイラカイト。

 あの白地に黄色と黒の両目がプリントされたヤツ。

 懐かしくて買ってしまった。

 
 風が吹く日曜日の公園の空に揚がった凧がドンドン小さくなる。

 「もう糸がないね、パパ!」

 糸が最後まで伸びると、糸を持つ手に凶暴な風の力が伝わる。

 「ほら、持ってみろよ。」

 次男に糸を渡すと

 「うわっ!すげーグイグイ引いてる!オレまで飛ばされそうだ!何だか怖いよ、パパ。」

 
 そう、この怖い感じを味わって欲しかったんだよな。

 ゲイラカイトの大きな二つの目玉が小さくなって、高い空からこっちを睨んでいる景色は今も昔も変わらない。

 

 風の強い土曜日の放課後だった。

 小学生の僕は、継ぎ足した百メートル以上の凧糸を全部伸ばして、一人で凧を揚げていた。

 近所の高校の広いグランドと空は、僕と凧だけの空間になった。

 楽しい時間だったが、夕日が沈みかけて空が暗くなるとなんだか急に怖くなった。

 体ごと空に持っていかれそうな感じがした。

 毎日続く父の暴力を恐れていた僕は、このまま飛ばされてもいいと思った。

 その時、体の力が一瞬抜けて、思わず手を離してしまった。

 ゲイラカイトだけが暗くなった空に消えていった。

 悲しい景色だった。


 
 「パパ、今度はさ、糸をもっともっと長くして、飛ばそうぜ!」

 糸を引きながら興奮した顔で次男が言う。

 「そうしたらどうなんの?パパ。」

 「そうだな、一緒に空に飛ばされちゃうんじゃないのか。」

 「オレの体が浮くぐらい高く上がるといいね!パパ、凧揚げ楽しいね、またやろうね!」

 
 次男と一緒に見上げたゲイラカイトが笑っていた。


 桑村よしくに  

 

 

 


人生が暦だとすると、僕はどのあたりにいるのだろう。

 立春。

 暦の上ではもう春だ。

 打ち合わせでの都内の移動は、時間が許せばなるべく歩くようにしている。

 タクシーも電車も地下鉄も乗り物は好きだけど、歩きでしか見れない景色があるから。

 満員電車には決して乗らないけど。

 
 先週末の午後はとっても暖かくて、打ち合わせを終えて表参道から根津美術館の交差点を左折して、青山墓地、乃木坂を抜けて六本木まで歩いた。

 美術館の交差点で信号待ちをしていた時に、春の東京の匂いが鼻を掠めたんだ。

 懐かしい匂いだった。

 
 夕立の後の匂い。雨が降る前の匂い。夏の朝の匂い。秋の夕暮れの匂いに、雪の夜の匂い。

 そして桜の花が咲く匂い。

 桜の花が咲く季節、理由はないけど何だかわくわくする。そわそわする。

 新しいことが始まる予感がする。

 

 大切なことは忘れない。

 どうでもいいことは忘れてしまった。

 自分らしくいられる今が好きだ。

 自分らしくいたいと強く思っているから。

 いろんな不条理を潜り抜けてきたけど、今では全てが笑い話だ。

 
 中学生の時に近所の中野サンプラザで「つまらない大人にはなりたくない」と佐野元春さんが唄っているのを見た。

 15歳の僕に稲妻が落ちた。

 コンサートの後、満開の桜が舞う中野通りを歩いた夜を僕は決して忘れない。

 
 つまらない大人にはなりたくない。
 
 one more kiss me.


  桑村よしくに
 
 

 
 


まだ充分じゃない。

 「ンニャア」

 目を覚ますと目の前にいるのは愛猫ポンコ。

 布団をめくると体を滑らせて、僕のベッドに潜りこんでくる。

 僕が眠るとどこからともなく現れて、ゴロゴロ鳴きながら、体をピッタリくっつけてそのまま朝まで一緒に眠る。


 一番知りたいことは、自分が何者であるかということ。
 
 毎日多くの人間と会話をしている。

 オリエンやプレゼンを繰り返すが、アイデアがいつもカタチになるわけではない。

 むしろ、成就するアイデアは一部でしかない。

 それでもなんとか思い通りに企画が進行して、ある一定の成果を生んだり、評価を頂いたりすると嬉しくてたまらない。

 ひとつの仕事が終わっていつも思うことは、もっと上手くできたはずだということ。

 
 一人になりたい時がある。

 焼鳥屋のカウンターや映画館やカフェに足が向く。

 サウナや書店だったり、アメ横をフラフラと歩く時もある。

 嬉しい時も悲しい時も一人になりたい。


 王国は確かにやってきた。でもまだ充分じゃない。

 
 今夜もポンコに聞いてみる。

 僕は誰で、どこに行こうとしているのかを。

  きっとポンコは知っているはず。 


 
 桑村よしくに
 
 
 





 


冬のできごと

 「雪が降ると空気が透き通るのは本当だな。」

  積もった雪にダイブして、夜空を見上げて深呼吸しながら思ったこと。  
 
 
その瞬間、雪は夜と星空を完全に支配した。

 うっとりとしていたら、息子達の投げた雪玉が顔に落ちてきて。

 彼らの笑い声と共に視界は真っ白い雪で覆われた。

 
 
湘南新宿ライナーの車窓から眺めた今朝の東京。

 白く染まって朝日を浴びてキラキラしていた。

 

 歩くたびにザクザクと鳴る足の音が、胸のあたりに登ってきて。

 

 なんだかとっても楽しかった。

 

 新橋で美味しいコーヒーを飲みながら思ったこと。

 

 

 

 連休中は河津の海を眺めていた。

 

 下からフワッーと吹いてきた冷たい風が僕のカラダをすり抜けて行った。

 

 今年も新しいスタートが切れそうな予感がした。


 
 悲しみの外套を羽織って冬の街を歩いていたあの頃の自分はもういない。



 
 桑村よしくに

 

 

 

 


新日本プロレス 東京ドーム大会 

 「パパ、ホントに大きなメロンパンみたいだね。」

 次男が天井を見上げながら言った。

 「照明が強くて目がチカチカするね。」

 長男が言った。


 七色のカクテルライトが照らす裸の男達の闘い絵巻。

 新日本プロレス@東京ドーム大会に来た。

 
 プロレスはプロレスというジャンルにおける真剣勝負。

 プロレスを「キワモノ」「八百長」と揶揄する世の中だが、そう思っているヤツはそれでいい。

 猪木は世間を相手に現役当時から闘っていた。

 何とか世間の目をプロレスに向けてもらおうとしていた。

 プロレスが全て芝居なら、芝居で命を落とす人間がいるだろうか。

 それが僕のプロレスに対する答えとリスペクトです。


 非常に素晴らしい興業だった。

 どの試合もよかった。

 全体としてもまとまっていた。

 
 しかしこの日、一番の興奮で会場をさらったのは、中村あゆみさんだった。

 鈴木みのるの入場時に中村さんがステージで「風になれ」を熱唱した。

 彼女のロックンロールに僕も痺れた。


 プロレス初心者のお客さんも満足したに違いない。

 昔のようにはいかないが、客席も埋まっていた。

 
 興業が全て終了して車に乗って息子達に聞いてみた。

 「どの試合が一番良かった?」

 「オレは桜庭と中村。」と次男。

 「オレは永田と鈴木。」と長男。

 「メインは?」と聞くと、

 「あの二人がやればメインはいいに決まってるよ。」と長男が答えた。

 随分とプロレスが分かってきたんだな。


 個人的には桜庭和志さんに注目している。

 日本に総合格闘技ブームを巻き起こし時代を作った男だ。

 桜庭さんのついてはまた別の機会に書いてみます。


 そんな感じで僕は完璧な休日を過ごしたんだ。


 桑村よしくに




 


完璧な休日

 冷たい風が頬をさする。

 気管支がキリキリする。

 近所の公園でランニング。

 15年くらい前から時間があれば、ここで走るようにしている。

 一周1100メートルのランニングコースと、真ん中にはサッカーフィールドがフルに取れるくらいの芝生の広場がある。

 犬を散歩する人、芝生にシートを広げてピクニックをする家族、凧揚げする親子、ベンチで手を握ってうっとりするカップル、そしてランニングする人。

 今日もそんな人達がいた。

 いつも程よく人がいて、空いていてとってもリラックスできる公園だ。

 何度となくロケでも使わせてもらった。


 今日は90分走った。

 最初の25分くらいは苦しいんだけど、そこからは何だかボヤッとしてきて、苦しさを忘れる。

 ランナーズハイと呼ぶらしい。

 
 幼い子供を見て、当時の自分の息子達の姿と重ねてみたり。

 木や花を眺めながら、季節を感じてしみじみしたり。

 ベンチでいちゃつくカップルを見て、「早くやっちまえ!」と思ったり。


 ランナーズハイで頭がクリアになると、走りながらいろんなことに思いをめぐらす。

 ふとした瞬間に、新しい企画やプロットが空から舞い降りてくる。

 鮨屋、焼鳥屋のカウンターやサウナでも降りてくる。

 走っている時にも降りてくる。

 別にアイデアを絞り出すために走っているのではないけれど、自然と空から降りてくる。


 今日は生憎、何にも降りてこなかったな。

 帰宅して風呂に浸かって、ゆっくり読書をした。

 ぐにゃぐにゃになった体をソファに横たえてウトウトした。


 今日はそんな感じで、僕にとっての完璧な休日だった。

 明日は息子達と新日本プロレス@東京ドーム大会に出掛ける。

 明日も完璧な休日になりますように。


 桑村よしくに

 



 
  
 
 


お前は虎だ!虎になるのだ!ガオッ!

 自滅した民主党も、民主党に勝って喜んでいる自民党も、バカ丸出しです。
 
 北朝鮮のミサイルよりも福島第一原発3号機・4号機やTPPに参加して遺伝子組み換え食物が市場に溢れる方が恐ろしいです。

 自分でコントロールできない、そんなイライラに直面した時は是非、二匹のトラをご覧下さい。

 「お前は虎だ!虎になるのだ!ガオッー!」ということで、本年も宜しくお願いします。



 今年の年賀状には、タイガーマスクを被った息子達の写真にこの文章を添えた(※写真は各自FBでチェック)。

 干支は蛇なのに虎にした理由の解説は以下の通り。

 最新号の「KAMINOGE」の前田日明氏のインタビューにありました。

 「一匹狼なんていうのは、DNAや繁殖に問題がある狼で、群れを追い出されてフラフラと民家に降りてきて、自分よりも弱いモノを狙って襲うんだよ。ローンウルフなんて言うが、非常にかっこ悪いし、最初からヤツらは病気なんだよ。どうせなるなら、男は虎にならなくてはいけない。強くてスマートで群れない虎にならなくてはいけない。」

 多分こんな感じだったと思います。

 男に生まれたからには、高みを目指して、欲を持って、家族や恋人を幸せにして、まわりの人間を喜ばせなくてはなりません。

 若い時は僕もいろいろ迷惑をかけたけど、今は真剣にそんなことを考えています。

 女性はどうしたらいいかというと、そういうことを考えて汗を流している男を捕まえればいいのです。

 ですから女性も虎になるのです。

 自分を磨いて、虎のような男にパクッとやっちゃって下さい。

 どうしても虎が見つからない時には、僕をパクッと(家人がたまに見ているので割愛)。

 
 あなたも明日の朝から鏡の前に立って吠えて下さい。

 さあ、ご一緒に!

 「お前は虎だ!虎になるのだ!ガオッーーー!!!」



 桑村よしくに
 

 



 


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